LT・CTシリーズ

計測
原理

本体内に設置されたタービン(羽根車)の回転速度が、流速に比例することを利用した流量計です。
タービン(羽根車)の回転数を検知することで流量計測を行います。
LTシリーズの場合は検知した信号を正弦波(サイン波)にて出力します。
CTシリーズの場合は、本体上部に搭載したトランスミッターを介し、アナログ4-20mA等にて出力をします。

計測原理

特徴

LTシリーズ(正弦波出力)の場合には、外部電源を必要としない。

標準で21cStの油にて校正

標準品で高耐圧設計

CTシリーズ(アナログ出力)の場合には、流量計のサイズに応じた出力スパンで、二次計への入力が可能。

幅広い流量レンジ

正負両方からの計測が可能だが、正負の識別は不可

オプション

タービン式流量計は、流量の他にオプション品と組み合わせることで温度と圧力の計測が可能です。

オプション品

※上記オプション品を付属する場合、センサー各々に指示計が必要となります。
 機器構成の詳細は次項をご参照願います。

使用例
(構成)

使用例(構成)

使用先
(参考)

タービン式流量計の実績として、油圧の作動油等のオイル類がほとんどですが、ご使用先は機械加工工場や、自社の機械へ組み込み等様々です。

建設機械の総合メーカー・・・油圧作動油(VG32 等)

油圧コントロールシステムの製造・・・油圧作動油(メーカー殿の機械へ組み込み)

小型エンジン等の機械加工・・・作動油

産業機械・船舶メーカー・・・機械油(シリンダー油)

建築工事施工用機械製造・・・油圧作動油

配管製造工場・・・作動油

流量計の
校正について

容積式流量計同様、精度の高い計測を行うために、実液に近い流体で校正を行うことをお勧めいたします。LT・CTシリーズのタービン式流量計は、下記のメニューにて校正対応が可能です。


LT・CTシリーズ標準校正動粘度は21cSt(作動油の標準的な動粘度)となります。下図は、作動油の動粘度に対する温度の影響の具合を表します。
表の色付き部分に関しましては、標準校正にて精度(±1.0%F.S未満)にほぼ影響しない範囲を表しています。

流量計の校正

※標準21cSt以外でも校正対応できる場合がありますのでお知らせ下さい。

圧力損失
について

タービン式も容積式流量計と同様に、駆動部のあるインライン式の流量計となります。必ず圧力損失が生じるので表をご参考下さい。


例)CT15:
10L/minで約0.25bar(0.025MPa)の圧力損失となります。

標準21cSt時の圧力損失表

容積式
との比較

流量計は流体の圧力、温度、粘度等により選定仕方が変わってきます。容積式とタービン式の簡単な比較図を下記の通り示します。

容積式との比較

※タービン式の最高耐圧につきましては型式によります。(次項の型式選定表をご参照下さい。)
 タービン式の温度範囲は、流体温度となります。(周囲温度は、5~40℃となります。)

流量計
仕様表

流量計仕様表

型式
選定表

型式選定表

■型式コード例

①正弦波出力 型式:LT60-FM-B-B-6
(流量範囲:3-60L/min,正弦波出力タイプ,耐圧:42MPa)
②アナログ4-20mADC出力 型式:CT150-mA-B-B-6
(流量範囲:5-150L/min,アナログ4-20mADCタイプ,耐圧:42MPa)

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